カードローンのリボ払いにも種類が!返済方式により利息総額は変わる

カードローンの返済方式はローンによって異なるため、詳細を知らずに返済していると無駄に利息を取られてしまうこともあります。借入することばかり考えるのではなく、カードローンを利用するのであれば返済方式の事も知りできるだけ賢く利用するようにしましょう。

ここではカードローンにはどのような返済方式があるのか?また返済方式の詳細やメリットとデメリットを紹介していきます。カードローンを選ぶ時に、自分に合った返済方式が選べるように返済方式の事も覚えておきましょう。

カードローンの返済方式で採用されていることが多いのはリボ払い

リボ払いはカードローンで採用されていることが多い返済方式のため、カードローンで借入をするのであればリボ払いについて知っておく必要があります。

リボ払いは「リボルビング払い」の略で、借入残高全体に対して毎月の返済金額が決まる返済方式です。カードローンは限度額の範囲内であれば自由に借入することができるため、例えば今日1万円を借りて翌日にも1万円を借りた場合、1万ずつに返済するのではなく合計2万円に対して毎月の返済額が決まります。

リボ払いでの返済金額は毎月一定もしくは借入金額に対しての一定の割合が返済金額となっており、返済のたびに返済金額が変わるということはないため返済額の管理もしやすいです。

リボ払いはすべて同じじゃない!4種類の返済方式を知ろう

リボ払いと言ってもその種類は1つだけではなく、大きく分けると4つの返済方式があります。主なリボ払いは以下の4種類となります。

  • 元利定額リボルビング方式
  • 元金定額リボルビング方式
  • 元利定率リボルビング方式
  • 元金定率リボルビング方式

大きく分けると上記の4つの返済方式があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。カードローンのリボ払いで採用されていることが多いのは元利低額リボルビングという方式です。カードローンで借入をするのであればまず元利定額リボルビング方式について知っておきましょう。

カードローンは元利定額リボルビングが返済方式の事が多い

カードローンでは元利定額リボルビングが返済方式とされていることが多いです。

この返済方式は毎月の返済金額の中に利息が含まれており、実際の借金返済に充てられる金額は毎月の返済金額から利息分を引いた金額となります。

例えば金利18%のカードローンで1万円借りて、毎月の返済金額は4000円とします。利息を求める式は借入残高×金利÷365×借入日数と言う式で求められます。借入日数は30日とします。

毎月の返済額 利息 実質の返済額 借入残高
4000円 147円 3853円 6147円
4000円 90円 3910円 2237円
2270円 33円 2237円 0円

一度目の返済では利息が147円発生しているため、実際に借金の返済に充てられる金額は4000円-147円=3853円が借金の返済金額となります。元利定額リボルビングでは毎月の返済金額がそのまますべて借金の返済になるわけではないため注意が必要です。

元利定額リボルビングは借入金額が多いと返済期間が長くなる

元利定額リボルビングは毎月の返済額の中に利息が含まれているため、借金の元金が減る速度が遅いです。返済金額が毎月一定で無理なく返済できる事は元利定額リボルビングのメリットですが、完済までの期間が長くなってしまう点は注意が必要です。

先ほどの例では1万円を借入したことにしましたが、これが例えば20万円だった場合でも毎月の返済額が4000円では完済までの期間がとても長くなってしまいます。その返済回数分利息も発生することになるため、利息の総額も増えてしまいます。

元利定額リボルビングは元金がなかなか減らず利息が高くなりがちというデメリットがあることを覚えておきましょう。

元利定額リボルビングが返済方式の時にデメリットを抑える方法

元利定額リボルビングでは利息が高くなりがちのためカードローンにこの返済方式が採用されている場合は返済を工夫してみてください。

カードローンでは繰り上げ返済や随時返済、一括返済が可能になっており、繰り上げ返済することで完済までの期間を早めることができます

どのカードローンでも随時返済や繰り上げ返済は行っているため、カードローンの返済をしてなおかつお金に余裕があるのであれば繰り上げ返済や随時返済をしてみましょう。また借金を一括ですべて返済できるのであれば、一括返済した方がより利息を抑えることができます。

一括で返済すれば最短で1度のみの利息で抑えられるため、借りてすぐ一括返済することで利息を最低限にすることができます。余裕がある時に一括返済の検討もしてみてください。

返済方式「元金定額リボルビング」返済額に利息を足して返済する

元金定額リボルビングと言う返済方式は毎月の返済額+利息を毎月返済することになります。先ほどの例と同じく金利18%のカードローンから1万円を借りて、返済金額は毎月4000円で30日後に返済する場合は以下のようになります。

毎月の返済額 利息 実質の返済額 借入残高
4147円 147円 4000円 6000円
4088円 88円 4000円 2000円
2029円 29円 2000円 0円

この元金定額リボルビング方式の場合だと合計264円の利息とが発生します。先ほどの例の元利定額リボルビングでは270円の利息となるため、元金定額リボルビング方式の方が利息は安くなります。

元金定額リボルビングが返済方式時のメリットとデメリット

元金定額リボルビング方式のメリットは、毎月の最低返済額のすべてが借金の返済に充てられるため返済までの期間がなりにくいです。

発生する利息も抑えることができるため、利息を抑えたい人にオススメの返済方式です。

しかし毎月の返済金額が毎月の最低金額+利息となるため、元利低額リボルビングよりも一回の返済金額が大きくなってしまいます。さらに発生する利息によって毎月の返済金額も変わるため、毎月の返済金額を把握していないと返済時にお金が足りないなんてことになりかねません。

定率リボルビングはカードローンに採用されていない返済方式

リボ払いの中には元利定率リボルビング返済と元金定率リボルビング返済と言う返済方式もあります。これらの定率リボルビング返済方式は理論上ではいつまでたっても完済できない返済方式です。

この定率リボルビング返済でもしも返済していく場合は繰り上げ返済や一括返済をすることで完済しなくてはいけません。定率リボルビング返済がカードローンに採用されていることは滅多にありませんが、もしも何かのローンで採用されていた場合は注意してください。

元利定率リボルビング返済方式の事も知っておこう!

元利定率リボルビング返済は借入残高に対してあらかじめ決められていた割合が毎月の返済金額になる返済方式です。例えば借入残高の20%と決められていた場合、借入残高が10000円であれば2000円の返済金額となります。

例によって18%の金利のカードローンで1万円の借入をして、返済金額が返済額の20%とした場合は以下のようになります。

毎月の返済額 利息 実質の返済額 借入残高
2000円 147円 1853円 8147円
1629円 120円 1509円 6638円
1327円 98円 1229円 5409円
1081円 80円 1001円 4408円

毎月の返済金額と利息は借り始めの方が高くなり、返済していくと徐々に少なくなっていきます。同じ条件の定額方式であれば、3回で完済できていましたが元利定率リボルビング返済では4回返済してもまだ完済することができません。

返済額と利息は徐々に低くなっていきますが、元利定率リボルビング返済ではいつまでたっても完済することができないため返済回数を重ねるごとに利息も発生するため利息がとても高くついてしまいます。

この返済方式がカードローンに採用されていることはほとんどありませんが、元利定率リボルビングが採用されているローンで借入をする場合は利息には十分注意するようにしましょう。

繰上げしないと完済できない元金定率リボルビング返済方式

元金定率リボルビング返済方式の返済は少しややこしく、毎月の返済金額は借入残高に決められた割合に利息を加えた金額が毎月の返済額となります。例えるのであれば以下のようなイメージとなります。

条件は元利定率リボルビングと同じで1万円を借りたとしてカードローンの金利は18%で割合は20%とします。

毎月の返済額 利息 実質の返済額 借入残高
2147円 147円 2000円 8000円
1718円 118円 1600円 6400円
1374円 94円 1280円 5120円
1099円 75円 1024円 4096円

毎月の返済金額は借入残高の20%+発生する利息となり、計算するのがやや大変です。元利定率リボルビングと同じくこの返済方式では完済することができないため、この返済方式が採用されているカードローンを利用する場合は返済時に注意する必要があります。

無理のない返済方式だとカードローンの多重債務の原因に!

カードローンに採用されているリボ払いは毎月の返済額が1万円以下というケースも多く無理なく返済していけます。しかし無理なく返済していけるため、まだ借入できると考えカードローンの契約件数を増やしてしまう人もいます。

複数のカードローンから借入することを多重債務と言い、多重債務になると返済の延滞や滞納をしてしまう可能性も高くなります。理由としては無理なく返済している金額でもそれが2社3社と増えていくと毎月の返済金額の合計が大きくなってしまいます。

毎月の返済金額が大きくなれば自分の収入やお金の使い方によっては返済できなくなってしまう可能性もあります。またカードローンの返済ができなくなると、また別のカードローンから借入をして既存のカードローンの借金返済に充てるということをする人もおり、これをするとさらに借金が増えてしまいます。

カードローンは無理なく返済できるからと言って借入件数をむやみに増やさないようにしましょう。借入件数を増やす場合は返済の事もよく考え、増やした分の返済がしっかりできるのであれば借入するようにしましょう。

カードローンの借金がどうしようも無い場合の対処方法!

カードローンの借金がどうしようもない場合はまずカードローン会社に相談するようにしましょう。相談することによって毎月の返済金額を減らしてもらえるため、相談することで返済できる可能性もあります。

多重債務で返済が困難になってしまった場合もまずは相談、もしくはまとめローンを利用することで返済できるようになることもあります。

まとめローンと言うのは契約しているカードローンから借入しているお金をすべてまとめローンにまとめることで毎月の返済額の負担軽減や利息軽減と言った効果に期待できるローンです。

まとめローンを利用すれば無理のない返済をすることもできるため、多重債務で悩んでいる場合はまとめローンの検討もしてみてください。

最後にカードローン会社に相談しても、まとめローンを利用しても返済できない場合は債務整理という法的な手段で借金返済することを考えましょう。債務整理をすることで借金そのものが免除になることもありますし、利息が減額されることもあります。

債務整理をする前に金融関係の専門家に相談することをオススメします。無料で相談してくれる専門家もいるため、債務整理をする前に相談してみてください。

返済方式は選べない!自分に合った返済方式のカードローンを利用

カードローンの返済方式はカードローンによってそれぞれ決められているため、自分で好きな返済方式を選ぶということはできません。

カードローンによってそれぞれ返済方式が決められているため、特定の返済方式が選ぶ場合は自分がのぞく返済方式を採用しているカードローンを選ぶようにしましょう。

返済方式は元利定額リボルビング方式と元金定額リボルビング方式を使った返済方式を採用しているカードローンが多く、自分の状況に合わせて返済方式を選ぶようにしましょう。

元利定額方式は毎月の返済金額の一定のため、返済金額の管理も楽ですし無理なく返済していける方式です。その反面、借金完済までの期間が長引いてしまうことが多く利息が高くなってしまうこともあるため注意しましょう。多少利息で損をしたとしても無理なく完済を目指したいという人にオススメです。

元金定額リボルビング方式が使われている返済方式は毎月の返済金額がばらばらになり、管理が大変で返済金額も多くなりがちですが、利息を抑えて返済することができます。

自分の金銭面に余裕があり、無理のない範囲で返済していけるのであれば元金定額リボルビング方式がオススメです。

自分の金銭面の事もよく考えて自分の状況にあった返済方式が採用されているカードローンで借入するようにしましょう。