カードローンの契約件数を増やしすぎてしまうと、返済が大変になることもあれば利息で大きく損をしてしまうことがあります。借入件数が増えすぎてしまった人にはおまとめローンがオススメで、借金を一本化することで得られるメリットもあります。
ここではおまとめローンで借金を一本化することでメリットとデメリットを紹介していきます。借入件数を増やしすぎて悩んでいる人、これからおまとめローンを利用しようか迷っている人は参考にしてみてください。
おまとめローンのメリットと言えば借金を一つのローンに一本化できることが大きなメリットと言えます。具体的にどういったものなのか?と言うと、例えばカードローンAから60万円、カードローンBからも60万円の合計120万円の借金があるとします。
新たにカードローンCから120万円の融資を受けて、カードローンAとBの借金を完済し、カードローンCのみに借金がある状態にします。これがおまとめローンで一本化をすることで得られるメリットもあります。
おまとめローンのメリットは、まとめることで毎月の返済回数が1回になることです。
月1回の返済になればローン自体の管理も楽になりますし、毎月の返済による負担も軽減できるため返済もしやすくなります。例えば3つのカードローンと契約していた人の場合は毎月3回返済することになります。
返済の期日はカードローンによって違うことも多いですし、口座振り込みで返済をする場合は口座の管理も手間がかかるでしょう。おまとめローンを利用することで、返済はまとめローンだけで良いため返済の期日もおまとめローンのことを把握しておけば良いですし、口座の管理はおまとめローンのみとなるため簡単に行えます。
カードローンの返済は「リボ払い」となっており、毎月の返済額は少なく1社であれば無理なく返済できますが、それが2社、3社…と増えていくと1社ごとの返済額が少なくても負担が大きくなってしまいます。
まとめローンで借金を一本化することで、返済が月1回になると返済回数が減るだけではなく、返済の金額も少なくなります。毎月の負担も少なくなり、これまで返済回数が多すぎて返済できなかったローンの返済ができる可能性もあります。
カードローンは無理なく返済していけるようになっており、利用していくうちに借金ということを忘れてしまう人も少なくありません。ついつい借入をしすぎてしまう人や借入件数を増やしてしまう人もおり、気づいたら返済できなくなってしまうなんてことになりかねません。
もしもカードローンの借入件数が多すぎて返済に困った場合はおまとめローンで借金の一本化も検討してみてください。
おまとめローンで借金を一本化することで金利が下がる可能性もあります。
金利が下がれば利息も抑えられるため借金返済におけるメリットとも言えます。金利が下がる場合は以下のようなケースです。
カードローンによって設定されている金利は違うため、現在利用しているカードローンよりも金利が低いおまとめローンを使えば発生する利息を抑えられる可能性があります。ただし金利が下がっても最終的な利息が抑えられないケースもあるため、利息の計算は忘れずに行うようにしましょう。
次に100万円以上の借金をおまとめローンで一本化することで金利が下がる可能性があります。例えばカードローンAとBからそれぞれ60万円ずつ借金していてカードローンCで120万円の借金をした時、金利は下がります。
カードローンなどでの融資は法によって100万円以上の融資の場合には金利を下げなくてはいけません。具体的に言えば15%以下まで下げることができるため、まとめることで発生する利息を抑えられる可能性があります。
ローンによって金利の幅が異なるため、場合によってはもっと金利が低くなる可能性もあります。おまとめローンで借金をまとめることで発生する利息も1社のみとなるため、利息を抑えるメリットにも期待できます。
カードローンを使っていく上で利息のことで悩むことは多いため、利息で悩んでいる人はおまとめローンの利用を検討してみてはどうでしょうか。
おまとめローンで借金を一本化すれば返済が楽になることもありますが、デメリットもあるため注意が必要です。おまとめローンのデメリットとしては以下のことが挙げられます。
おまとめローンは複数のカードローンからの借金を一つのローンにまとめるため、まとめローンの完済までの期間が長くなりがちです。
完済までの期間が長くなると「支払総額が増えてしまう」可能性があります。
例えばカードローンAとBから金利18%で融資していたとします。2つのカードローンの借金をまとめるためカードローンCから10%の金利で融資をすると、単純に言えば利息が安くなると考える人が多いのではないでしょうか。
確かに金利が低くなれば利息は抑えられますが、おまとめローンの場合は返済期間が長くなり完済までの長期間にわたり利息を取られてしまうため、最終的な利息がまとめる前よりも増えてしまう可能性が高いです。
利用するおまとめローンや返済計画によっては利息を抑えられることもありますが、まとめることで逆に利息が増えることもあるため最終的な利息を含めた返済金額をよく計算する必要があります。
おまとめローンは返済専用ローンであることが多く、借金の一本化するためのお金のみ融資することができます。おまとめローンを利用して新たに融資を受けることはできないため、カードローンのように限度額の範囲内であれば自由に融資ができると考えないようにしましょう。
例えば2つのカードローンから合計100万円の借金があり、まとめローンでまとめこれを20万円返済したとします。おまとめローンでは20万円分の枠が空くことになりますが、おまとめローンでは20万円の融資を受けられないということです。
またまとめローンによっては返済中に別のカードローンなどでの借入もできない場合もあるためおまとめローンを利用する時は契約内容をよく確認しておくようにしましょう。
カードローンの借金をおまとめローンにまとめるということは利用していたカードローンの借金はすべて完済した状態になります。するとカードローンでは限度額の範囲内であればまた融資を受けられる状態でカードローンから借入することができます。
せっかくおまとめローンで借金をまとめてももう一度カードローンから借入をしてしまうと借金が一向に減りませんし、おまとめローンによっては契約違反となり、借金の一括返済を求められてしまうこともあります。
おまとめローンを利用する場合は、その後のカードローンの扱いにも十分注意するようにしましょう。
おまとめローンの中には悪徳な業者も紛れており、いわゆる「闇金」には注意する必要があります。具体的に言えば「審査なし」などと甘い言葉で宣伝しているおまとめローンには注意しましょう。
闇金を利用してしまうと借金が減るどころか増えてしまうこともありますし、過激な取り立てをされることもあるため十分注意が必要です。特におまとめローンの利用を考えている人は多重債務に悩まされており、正常な判断ができない人もいるため注意しましょう。
おまとめローンを利用するのであれば、おまとめローンのメリットを十分活かせて利用するようにしましょう。例えば、おまとめローンは以下のような人に向いています。
おまとめローンはカードローンで発生する利息を抑えたい人に向いています。
おまとめローンのメリットを活かすためには、ローンに設定されている数値をそのまま信じ込んではいけません。ローンの返済計画によっては、カードローンよりも金利が下がったとしても発生する利息が高くなることもあるため、利息がどれくらい発生するのか?よく計算してからおまとめローンを利用するようにしましょう。
おまとめローンを利用することで返済先が一つになるため、返済状況の管理が楽になります。複数のカードローンがあると、「どのカードローンに」「いつ、「どれくらい返済するのか」カードローンの契約数分管理しなくてはいけないため、管理がとても大変です。
管理がうまくいかないと、返済のし忘れのリスクも高くなるため、複数のカードローンの管理が大変という人にもおまとめローンはオススメです。
おまとめローンを利用することで返済先が一つになり、返済金額も抑えることができます。
おまとめローンは多重債務者すべての人にオススメという訳ではありません。
理由としては返済計画を練らないでまとめローンを利用した場合、まとめる前よりも返済期間が長くなったり、より借金が増えてしまったりするからです。
このようにおまとめローンに向いていない人もいるため、必ずしもおまとめローンでカードローンの借金をまとめる必要はありません。おまとめローンに向いていない人は、「債務整理」をして借金整理することをオススメします。
おまとめローンでまとめたとしても借金の問題が解決しない人は債務整理で借金を減らすことも視野に入れましょう。
債務整理というのは法的に借金を減らす手続きのことを言います。手続きとしては以下のようなものが挙げられます。
「債務整理していいのかわからない」「債務整理のことで相談したい」という人は弁護士、司法書士といった専門家の人に相談してみるようにしましょう。債務整理のことで相談に乗ってくれる機関があるため、借金のことで悩んでいる人は相談してみてください。
債務整理には3つの手続きがあり、それぞれ内容がことなります。まず任意整理ですが、この手続きをすると債権者と借金の返済について交渉することができます。
任意整理の結果しだいでは利息の減額や毎月の返済額の減額などが行えます。個人再生というのは手続きをすれば借金の総額を減額してもらえます。自己破産はすべての借金を免除してもらえることがあります。
債務整理手続きをした後に借金の返済する場合は指定された口座への振込で行い、借金はすべてまとめられます。債務整理は手続きをすれば必ず認められるという訳ではなく、手続きをしても借金を免除されなかったり減額されなかったりすることもあります。
また自己破産をしてもすべての借金の返済義務が免除されないこともあるため、債務整理をする場合は結果がどうなったのか確認は忘れずに行う必要があります。
おまとめローンでカードローンの借金をまとめただけでは、借金問題が解決しないこともあります。そんな時はまとめローンではなく債務整理をして借金を減らすようにしましょう。債務整理は以下のような人に向いています。
毎月の返済が困難という人はまとめローンでまとめたとしても返済ができない可能性もあります。借金の返済がどうしようもない場合は債務整理を検討しましょう。
ある日突然収入が減ることもあり、収入が減ることでまとめローンを利用してもまとめローンの返済ができない可能性もあります。例えば「転職」の場合、転職により収入が減ってしまうという可能性もあり、以前なら無理なく返済できていたローンも返済が困難になってしまう可能性もあります。
カードローンを使っている人は金銭面の管理がうまくできていない人も多いです。こういった人はおまとめローンを利用しても借金の問題が解決しないことも方が多いため債務整理することをオススメします。特に以下のような人は注意が必要です。
こういった人はおまとめローンで借金をひとまとめにすることで一時的に借金の負担を減らせますが、後日カードローンを使って借入をしてしまう可能性も高いため借金が一向に減らない可能性が高いです。
債務整理をすれば借金の減額や免除、返済額の減額ができるだけではなく一時的にカードローンやクレジットカードを利用不可にすることができます。債務整理をすると5年から10年はローンを組めなくなるため、カードローンを使いすぎてしまうという人は債務整理をしてみてください。
最後にカードローンでの借金はストレスになることも多いです。おまとめローンは借金をまとめること事ができるだけで借金が無くなるわけではありません。たとえまとめローンを利用したとしてもストレスを感じることもあるため、ストレスで悩まされたくない場合は債務整理をして法的に借金問題を解決するようにしましょう。
まずは自分の収入や支出、状況に合わせておまとめローンと債務整理のどちらをすればいいのかよく考えてみましょう。
カードローンの借金をおまとめローンで一本化する場合、メリットが得られるのか?よく考えてから利用するようにしましょう。
メリットを得られるのかよくわからないうちに利用してしまうと損してしまうこともあります。よく考えておきたい点はまずは利息です。利用しているカードローンよりもおまとめローンの金利設定が低くても発生する利息が増えてしまうこともあります。
特に毎月の返済金額が減り、完済までの期間が長くなってしまう場合に注意が必要となります。まとめた後の利息計算をきちんと行い、まとめ前よりも利息が安ければまとめローンのメリットを活かすことができます。返済期間が長くなるとまとめる前よりも最終的な利息が大幅に多くなってしまうこともあるため注意しましょう。
次にまとめた後に返済ができるのか?よく考える必要があります。人によってはカードローンの借金を一本化したとしても返済が困難という場合もあります。おまとめローンを利用しても返済が困難な場合は借金をまとめるのではなく債務整理で法的に借金を免除することをおすすめします。
まとめローンを利用する場合はメリットだけではなくデメリットにも気を付け、計画をよく立ててから申し込みするようにしましょう。